約6ヶ月見てる存在しない原作の話
(ここで「ある」ていで語っているアニメや漫画、ソシャゲや劇場版は全て幻覚です)
9月25日。フォローもフォロワーも2桁の身内鍵垢で、私を含めよく話している数人が同じ診断をした。
フォロワー男子高校生化である。
ありきたりなやつだ。名前入れたら、身長と髪型と目の色と性格とクラスと特徴が出る、みたいなやつ。
誰かが面白そうな診断やってたらとりあえずやるのがTLだったので、私も例に漏れず便乗した。今まで色々な診断で、宝石にもなったし花にもなったしヒロインにもなったし魔王にもなったし動物にもなっているので男子高校生になるくらい今更である。なんなら男子高校生になるのは数度目くらいな気もする。
私の名前で出てきたキャラは、黒髪青目のストレートで危ない性格の子だった。
「セカイ系っぽいね」「わかる」みたいな感じで盛り上がっていて、あるフォロワーのキャラは性格に馬鹿って書かれていて笑った。シンプルに悪口じゃん。
数人でキャッキャしてたうちはまだよかった。
私が鍵垢で、よく話す人たちは。あるジャンルで繋がった、創作側の人がほとんどである。
私はそのジャンルで文字を書き始めた。話していて、診断を一緒にやったのは絵も文字も書ける人、絵が上手い人、絵が上手い人、手コキカラオケの話しかしない人……。とにかく、わりと動くオタクだった。
案の定である。ビジュアルができた。
好きな絵を描く人が診断に沿ってはいるものの、好きに描いた。刺さらん方がおかしい。
爆速でビジュアルが揃っていく。
しかし、私は唯一の文字オンリー女である。可哀想だけど私の診断の子はイマジナリー男子高校生として………
「描きました」
描きました!!!??????
絵と漫画が上手くてツイートが面白い三位一体フォロワーがめちゃくちゃ刺さるビジュアルのうちの子(?)を描いてくれた。
私以外は絵が上手くて手が早いオタクだったので、総勢9名のビジュアルが揃ってしまったのである。
ビジュアルが揃ったらなにをするか。交流だ。
参加したことがないのでイメージの話になるものの、交流企画といえばまず企画があって、参加する人がいて、そこから交流が始まるものだと思っている。
しかし、今回の場合因果関係が逆だった。交流があって、企画が偶発的に生まれた。長い人で3年近くなる付き合いがあるので、初期の手探り感が交流においてはない。キャラの扱いについては全員めんどくさいオタクなので拘りはある。
そう。一番ハードルが高い、キャラの親との交流がクリアされた状態なのである。
そうなるともう止まらなかった。クラスが同じ、学年が同じものでなんとなくキャラ同士の関係性が生まれ、苗字が生まれ、家族が生まれていった。
9人いたら何ができるか。パロができる。
絵が上手くてツイートが面白くて手が早いフォロワーが学級裁判してるパロ絵を描いた。
私は、全員分のオシオキを嬉々として考えた。
「前世がモノクマ」と生涯語り継ぎたい悪口を言われながらも9人オシオキして、そこで生まれたなんかエモい関係でBL営業も始まった。全員腐女子なので話が早かった。私は、流石に今回の診断は名前だけとは言え「フォロワー擬人化」であるため、全員がなけなしの倫理観をかき集めてなんとなく顔色を伺いながらの「今回はそう言う……ね?関係はなしで……」みたいな空気を読みつつも、出方を伺っていたのだ。正直めちゃくちゃやりたかったのでブレーキがぶっ壊れた。ありがとう。(急な感謝)
いろいろなことをした。ゾンビパニックの話をして、リョナラーのフォロワーにサーティーワンのgifteeを下賜されたりもした。リョナラーのフォロワーはゾンビものジャンルにいたこともあり、そこから生まれる感情が好きなのだ。ありがたく大納言小豆と抹茶を食べた。大納言小豆はフォロワーからの指定である。嫌がらせじゃなくてキャラ設定に沿ったものだけど作中で嫌がらせ扱いなので深く考えるとよくない。
ここら辺でなんとなく、「原作」と言う言葉が使われ始めた。
ようやくの本題である。
まず、キャラクター9名が同じ学校に通っているほのぼの系アニメが原作みたいな集団幻覚が生まれた。
この時点で存在しない記憶が生まれる。早い。
そして、その原作のパロディとしてゾンビパニックだったり全員オシオキだったりフリークショーだったりポケモンだったり、M:IvsKINGSMANコンセプトのスパイパロだったりパンストだったりハピツリだったり異世界ファンタジーだったりオリンピック時空だったりが生まれた。
生みすぎて何をやったのか一回じゃ言えない。実況スレもあったし、修学旅行編の限定SSRも天井した。ブラインド商品のレートの話もした。架空の転売ヤーに転売されてキレた。架空の夢女も生まれてキレ散らかしたし、時には全員が夢女になった。
異世界ファンタジーでは妄想が現実に侵食してくるタイプの絵と文と発想がすごいフォロワー(大納言小豆を遠隔パスしてくれた)がオープニングアニメを作った。
意味がわからないが作った。動いてた。なに?
全員オシオキでは、絵と文と手の速さが信じられないレベルのフォロワーがほぼ全キャラのオシオキ顔を描いた。そういえばこのフォロワーもリョナラーである。なに?リョナラーはS特化なの?
色々やって、絵師フォロワーが多いこともありマイナージャンルの投稿より枚数が増えた頃。
2ヶ月記念日の11月25日。
信頼すべき狂気のフォロワーがこんなことを言い出した。
※穂木高とはフォロワー擬人化高校生→フォ擬高→穂木高という架空のジャンル名である
この少し前くらいから、ちょいちょい「スチパンとかやりたいね」みたいな話をしていたけれど。
異世界全員指名手配とスチパンどうするんだよ!!!!!!!
どうにかするんだよ。
ツイッターでは二次創作(これは実在するジャンルです)しか書いてなかったが、二次創作ですら法律作ったり魔法生物作ったりあんまり関係ない世界観の補強が大好きだったのが私である。隙自語失敬!
二次創作する前は、高校時代のリア友とシナリオっぽいものを作ったりして遊んでいた。
私のオタク交友関係、なぜだか基本的に私以外の全員が絵が上手いのである。絵と相手を褒めることがめちゃくちゃ上手いので、調子に乗って書く。優しいリア友や相互とのオタク永久機関で培われた一次創作の土壌と、言い出しっぺの狂人の意味わからんデザインセンスと速筆がベストマッチして、多分何かが「完成」してしまった。
穂木高スチパンパロが、始まってしまったのである。
なお、ここまで2ヶ月マジで毎日穂木高の話をしている。色々あって創作活動へのモチベが下がり気味だった我々に差し込んだ一筋の光が穂木高だったのもあり、突如宗教に熱狂的にハマる人みたいな狂い方をした。
書くのが楽しい!話すのが楽しい!原作が幻想なので解釈違いもない!!なぜなら原作が幻想である。解釈も幻想だ。
オタクだけどオタク疲れした私と一部フォロワーは、穂木高の元締めがキ○コン西野だったら人生が終わっていたくらいのハマり方をした。
すでに、世界観設定が西洋モチーフだった時の名前はあった。異世界ファンタジーとスパイパロで決めていた。
スチパンのことがよくわからなかったのでDMで教えてもらい、ラピュタのサントラを聞き、ラブデスロボットを見ながら全員に罪を着せた。だって狂人が異世界全員指名手配って言ってたから……。
2ヶ月でTogetterまとめは長めのやつが5つくらいあって、狂気フォロワーは200枚くらい絵を描いていた。1ヶ月100枚は1日3枚強である。ちなみに穂木高に死ぬほど狂っていて毎日話しているのは私と狂気フォロワーである。誰かがぽろっと言った設定を深掘りし出すのが私、絵に描くのが狂気フォロワーだ。
その熱意がほぼスチパンパロに向いた。
キャラ設定と世界観設定ができた。政治形式と、文化ができた。
キャラビジュアルができて、9人の動きが決まって、群像劇になった。それぞれに過去編ができて、その過去編の収束した先が本編で〜…みたいな話まで出来たので、アニメの各話タイトルとあらすじができた。この頃すでに私は架空の鉱石を決めるために結晶構造を調べたり、フォロワーは軍属キャラのデザインのために軍服の装飾を調べたりしていたので創作に「厚み」が出始めた。
ちなみに大納言小豆のフォロワーは何時頃だったか忘れたがねんどろ改造していた。彼女は妄想が現実に侵食してくるタイプである。
創作のためにちまちま調べ物するのが楽しくて仕方がない。なんならスチパンパロの二次創作もめちゃくちゃ生まれた。原作アニメではBLじゃないので(強い眼差し)仕方ないのだ。これは二次創作である。原作進めてる私と二次創作してる私は別なのだ。
途中で年齢逆転パロとかいう「限界」を豪速球で投げつけられて笑いながら死んだり、if時空(??)の妄想でいてもたってもいられなくなってその設定でSS書いて投げたらマジで同じ瞬間に相手も漫画を描いて投げてきて狂気のクロスカウンターが決まったりした。あまりにも架空の原作を元にした創作が飛び交うので「BUMPのブーメラン」という造語が生まれた。見えないものを見ようとし続けているのである。(天体観測)
設定が細かくなっていき、一次創作の二次創作の三次創作……?(一から全部同じメンバーでやってるんだけどこれは三次創作なの?)をして脱線したり、別のパロで全員死んだり二人だけ生き残ったりやっぱり全員死んだりグロパニックホラーしたりしながらもスチパンパロは伸び続けた。
ちなみに大納言小豆をくれてねんどろを作ったフォロワーはカクテルを作っていた。普通にめちゃくちゃ美味しそうだったしレシピしっかりしていた。でもネーミングセンスがクソだったので酒の写真を見るだけで笑う。何度も言うが彼女は妄想が現実に物体として侵食してくるタイプである。
スチパンパロはついにアニメを越え、過去作劇場版の話をしている。なんと3ヶ月以上話している。私はイメージカラーのセルフネイルをしたり、それっぽい小物をつい買ってしまったりと、我ながら「もうダメだな」と感じていたけれどねんどろ作って酒作ったフォロワーよりはマシかなと開き直った。
架空の劇場版を見に行ったオタクのふせったー(後で載せます)を書いたのでもうダメなことを受け入れた。
TLで語るだけでは熱暴走してしまいそうなので私を褒めるのがめちゃくちゃ上手いリア友に話を聞いてもらったりしながらイメソンを聞いて限界号泣をかましたり、手に取る小物やたまにするセルフネイルがイメージカラーになったり、明らかに生活に影響が出てきているけれど文書くのがめちゃくちゃに楽しい。あんまり通話に積極的なタイプではなかったのに喉が死ぬまで話しまくる。
なんというか、めんどくさい方向に繊細なオタクにとっての一次創作は、救いだった。
運営が信頼できなかったり、キャラクター解釈が違っていたり、ちょっとイヤ〜な界隈があったり。
そのジャンル向いてないとか、Twitter向いてないと言われるのは承知の上だ。
けれど、向いてることしかやっちゃいけないわけではないので、文句言うのもしんどくなるのも自由なのだ。ていうか嫌いとしんどいだけではやってない。好きだけど盲目になりたくないなと思ってやってると、見えてしまうんだよ………闇が………。(特定のジャンルへの悪口ではありません)
向いてないからやらない方がいいって言われて辞めなきゃいけないならこの世に労働なんてない。
まぁこれは言われた時の意見なのでこいつ!Twitter向いてねぇぞ!!って思った時はこっそりTwitterやめろって言うけどね。人生ダブスタ。ブーメランだと分かっていても投げたくなることはある。
そんな時に、運営が信頼できて(存在しないので)、キャラクター解釈があっていて(作者なので)、イヤ〜な界隈が存在しない(架空のジャンルなので)ジャンルがあったら、そりゃもう………実家になるよ。安心するよ。ここが僕の家だよってなるよ。
安心できたことにより、実在ジャンルへの熱意と二次創作熱も戻ってきた。いや二次創作をした方がいいということではないが、私的には書きたいって思える精神状態の方が健全と言う意味で。
ありがとう架空のジャンル………。
3/25に半年を迎えたのでケーキを食べた。正気?
原作(原作ってなに?)のほうはもう設定膨らみすぎてるし言語化して説明できない(ギャグ落ちしたセカイ系、脳みそカニ付きおおらか狂気など)のだが、スチパンは派生しつつキャラクターの要素を世界線に沿って組み直しており、またキャラごとの背景もしっかり決まっているために説明がしやすく
つまり
いつか絶対に、世に出したいね……って話をしているのでよろしくお願いします。
サンキュー 話を聞いてくれた全ての人
ブログを読んでくれた全ての人
一緒にはしゃいでくれたフォロワー
そして 穂木高生………(架空)